
そんな方に向けて、この記事では「プログラミングスクールは行くべきか?」という疑問に本音でお答えします。
私は、元プログラミングスクール講師で、現在は現役エンジニアとして働いています。
実際の現場経験や講師時代に多くの生徒を見てきた立場から、「スクールに通うべき人・独学でいい人の違い」をリアルにお伝えします。
悩んでる方が後悔しない選択をできるよう、この記事が少しでもお力になれたら嬉しいです。
本記事の信頼性
✔プログラミングスクロールの講師として100人以上の受講生を担当
✔ 企業の新人研修講師としての経験
✔ 現役エンジニア
それでは、行きましょう!
目次
プログラミングスクールとは?初心者向けに簡単にご紹介
※テックアカデミー公式サイトから参照
プログラミングスクールとは、プログラミングやWebアプリ開発に必要な知識・スキルを体系的に学べる教育機関です。
スクールによっては、
- 教養として学びたい
- 副業に活かしたい
- エンジニアへ転職したい
といった、さまざまな目的に合わせたコースが用意されており、自分に合った内容で学習を進めることができます。
たとえば、有名なオンラインスクール「TechAcademy(テックアカデミー)」には、以下のような多彩なコースがあります
簡単なコースの説明
- 副業:プログラミングで副業を始めるためのスキルが学べる
- Webデザイン:サイトの見た目や使いやすさ(UI/UX)を学ぶ
- Python:AIやデータ分析に強い言語
- フロントエンド:ユーザーが操作する画面部分の開発(HTML/CSS/JSなど)
- エンジニア転職:現場を想定した実践スキル+転職支援付き
- Java:大規模・業務システムに使われる定番言語
- Ruby on Rails:Webサービスを短期間で作れる人気フレームワーク(Ruby)
- Laravel:PHPを使ったWeb開発に特化したフレームワーク
また、多くのスクールは講師に質問し放題の環境を提供してくれているため、プログラミング学習で分からない所があれば、講師に質問をして学習を進めることができます。
私が講師をやっていたときは、ビデオ通話で受講生さんと話しながらプログラミングを教えていました!
プログラミングスクールは本当に役立つ?
では本題のプログラミングスクールは本当に役立つか?について解説していきます。
結論:プログラミングスクールは絶対役に立つと思っています!
なぜプログラミングスクールは役立つのか?
その理由としては下記2つです。
- 開発に必要な最低限の知識や経験ができる
- チーム開発が経験できる
では、この2つの理由について、私の実体験をもとに詳しく解説します。
役立つ理由: 開発に必要な知識・経験が得られる(エピソードつき)
【体験談】スクール出身者 vs 完全独学者の実際の現場
ある案件でエンジニアとして働いていたとき、チームに新しく2人の新人メンバーが加わりました。
1人は「プログラミングスクール出身者」、もう1人は「完全独学者」でした。
2人とも、今回が初めての実務案件という点では同じで、私はチームメンバーの一員として2人をサポートする立場でした。
スクール出身の方は、スクールで基礎から実践まで一通りの内容を学習済み。
独学者の方は、HTML・CSS・PHPを自分で学んできたとのことでした。
スキルに多少の差はあったものの、2人ともやる気があり、当初は安心して案件を進められる印象でした。
しかし、案件が本格化するにつれて明確な差が出てきました。
独学者がつまずいた理由とは?
現代のWeb開発では、1つの言語だけで完結することはほとんどありません。
例えば、メルカリのようなWebサービスを支えるには、以下のような技術が組み合わさっています。
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サービス全体を支えるインフラ
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データを保存・取得するデータベース
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ユーザーが操作するフロントエンド技術(HTML/CSS/JavaScriptなど)
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ログイン機能やAPI処理を担うバックエンド技術(Ruby, PHP, Python など)
さらに、チームで開発を進めるためには、GitHubなどのコード管理ツールや、
レビュー・ブランチ運用のルールなども理解しておく必要があります。
つまり、「コードが書ける」だけでは不十分で、実務で必要な知識・経験の総合力が求められます。
何が言いたいかというと、エンジニアとして働くという事は「プログラミング言語が1つだけできる」「コードが記述できる」だけでは働くことが出来ないという事です。
初めて出会う技術の多さがプレッシャーに
たとえば、こんな指示があったとします。

チームでのコード管理はGithubを使うので、そこからコードをダウンロードして、自分のパソコンで動かせるようにしておいて!
動かせるようになったら、データベースから値を取り出す処理を追加して、GitHubでレビュー依頼を出しておいてね。
SQLが必要なら、その部分も自分で書いてみて!
このような指示が飛んだとき、スクール出身者と独学者では「初めて触る技術の数」に大きな違いがあります。
◎実際のスキル比較(入社時点)
スクール出身者
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GitHub:使ったことがある
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GitHubのレビュー:経験あり(少し)
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データベース:使用経験あり
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SQL:基本的な操作経験あり
完全独学者
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GitHub:知らない
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GitHubのレビュー:知らない
-
データベース:使ったことがある
-
SQL:未経験
GitHubやSQL、レビューの手順など、実務で必要な技術の多くが「初めて」だったのが独学者の方でした。
現場で起きたギャップとプレッシャー
現場には納期があります。
「知らないから時間が欲しい」とはなかなか言えず、技術を理解しながらタスクを進めなければいけません。
もちろん、チームとしてサポートします。
ですが、「GitHubとは何か?」という基本からすべてを教えるには時間がかかりますし、
他のメンバーもそれぞれ業務を抱えているため、すべてに時間を割くことは難しいのが現実です。
結果として、独学者の方は:
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知らない技術が多すぎて追いつけない
-
周囲に聞くことへの申し訳なさ
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同時期入社のスクール出身者との比較
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納期が迫るプレッシャー
こうした複数のストレスが重なり、最終的にはエンジニアを辞める決断をしてしまいました。
独学は絶対やめたほうが良いのか?
先ほどのエピソードを読むと、
「やっぱり独学ってダメなんじゃないの?」と感じた方もいるかもしれません。
ですが、決して独学が悪いとは思っていません!
むしろ私は、条件さえ合えば独学は素晴らしい選択肢だと思っています。
ただ、独学の道を選ぶのであれば、それなりの覚悟を持って学習していく必要があります。
エンジニアとして就職を目指していて独学を選んだ人は、プログラミング言語を学ぶだけでなく、
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Webサービスはどんな仕組みで動いているのか?
-
チームで開発するときはどんな技術やツールを使うのか?
といった、現場の全体像を自ら考え、調べ、学んでいく姿勢が求められます。
もしこのレベルで学べている人がいれば、スクールに通わなくても現場で即戦力になれると思います!
一方で、一番リスクが高いのは、「プログラミング言語だけ学べば転職できる」と考えてしまうことです。
実際の開発現場では、GitHub・SQL・チーム開発・DB設計など、言語以外にも多くの知識と経験が求められます。
この点で、スクール出身者は最低限の実務的なスキルを経験しているため、初めての案件でもスムーズに入っていけるケースが多いと感じています。
ここでお話した内容は、すべての独学者に当てはまるわけではありません。
ただ、私が実際に経験した話であり、似たようなケースは今後も起こりうると思っています。
独学を選ぶなら、それに見合った努力と準備が必要。
そこを理解したうえで、自分に合った学び方を選ぶことが大切だと感じています。
まとめ:プログラミングスクールは行くべき?
論として、私はプログラミングスクールは行くべきだと考えています。
理由は、現場で必要とされる最低限の技術・経験を効率よく学べるからです。
特に、これからエンジニアとして就職・転職を目指す方にとって、スクールは大きな助けになるはずです。
もちろん、独学でも成功する人はいます。
でも、「なるべく早く確実に力をつけたい」と思うなら、スクールの力を借りるのは良い選択肢だと私は思います。
少しでも気になっているなら、まずは無料カウンセリングで話を聞いてみることをおすすめします。
気軽に相談してみると、自分に合う学び方が見えてくるかもしれません。
この記事が、あなたの進路を考えるうえで少しでもお役に立てば嬉しいです。